クサギナのかけめし
伝統グルメ
昔からおいしい山菜の一つに数えられているクサギナは、広く山野に自生している
クサギの若芽を採って乾燥させたもので、その名のように非常ににおいが強く、
道を歩いていてもクサギのあることがわかるほどです。
5月初めに卵ぐらいの大きさの葉を摘み、茹でて水にさらし、2日位かけてアクを抜き、
よく水をしぼってカラカラになるまで天日干しします。
そうすることで、不思議に何とも言えない食欲をそそる香料に転じて
田畑、四季の行事に作りお膳に配していただくことができます。
クサギナのかけ飯は、水でゆっくり戻したクサギナを小さく切って、鶏肉、ゴボウ、ニンジン、シイタケ、卵などを油で炒め下味をつけたものをご飯の上にのせ、別に鶏ガラでとったすまし汁とさらしねぎをかけたものです。
ビタミンとタンパク質豊富なおもてなし料理としていただけます。
生まれた歴史背景
クサギナは植物繊維、ビタミン、カルシュウムに富んでおり、昔から貴重な食材として食されていた。
春に若いクサギの葉を採取して、天日干しし、食材として加工・保存をしたクサギナを、ゴボウやニンジン、ヤマドリやキジの肉、出汁と一緒に食べることは、一年に一度の栄養満点のごちそうでした。旧家では、今でもお正月のおせち料理に欠かせない”ごちそう”、との伝統が生きています。
食べられる地域
- 美咲町
食べられる季節
年中
食されるシーン
四季のイベント
主な食材
- 米
- くさぎなの葉
- 鶏肉
- 人参
- ゴボウ
- 卵
- 椎茸